秩父晩鐘、31年ぶりの上演

最近、驚いたことがありました。

秩父事件を題材にしたオペラが31年ぶりに上演されるのです。

 

実は、埼玉オペラ協会に所属していた時に知ったのですが、秩父事件を知らなかった

私は内容を知って衝撃を受けました。

率直に”忠臣蔵新撰組の話よりも広く一般に伝えなきゃならない。どうして伝わっていないの!?”と思うほど重要な話だと感じました。

この作品の上演が難しい理由については、規模の大きいさや乗り越えるハードルが高いということを聞いていたので、今回の上演は本当に奇跡的です。

 

<ちなみに、秩父事件とは>

秩父事件とは民衆が政府に対して起こした武装蜂起事件。当時、海外でも大きく報道されました。政府の政策の失敗により困窮を極め、状況をなんとかして欲しいと交渉したものの

相手にされず、やむなく蜂起する道を選びました。

 

当時の状況と現代の日本は類似した点も多く、上演されるのは大きな意味があるように思えます。また、今の日本国憲法にも繋がる話でもあります。

憲法改正の話題も聞くようになりました。平和を享受し、先人の苦労を忘れている現代に伝えるものは大きい。

また、選挙率も低く社会全体に『あきらめ』『無関心』の空気が漂っているからこそ、これからも上演して欲しい作品です。

舞台から時空を超えて甦る人々の声に耳を傾けたいと思います。

 

今回の上演に心から祝福申し上げます。

おめでとうございます。

ぜひ、ご都合よろしければ、足をお運びください。

 

県民オペラ「秩父晩鐘」 

日時:2022年12月17日(土)18日(日) 14:00開演

会場:和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール

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